こんばんは、Mr.N塾 中野です。
新聞の記事にデジタル教材についての調査結果があったので書きます。
デジタル教科書で勉強した場合、子供は端末を操作すると勉強したつもりになるのですが、実際は知識や思考が定着していないことがあるそうです。また、海外では学習効果が疑問視されるとして紙媒体のものに戻したところもあるそうです。
費用はデジタルの方が紙の約1.5倍。
健康上の理由から、使える時間は授業のコマ数の半分。(なのに割高)
オーストラリアの調査では、子供が「紙の方が集中できる」と感じていると判明。理由は、デジタル教科書では画面の切り替えやメールの着信などで気を取られることや、「紙の教科書を読み、自らノートに書き込む方が学んだ内容をしっかり記憶できる」ことや、「文章を読み飛ばしやすく、深い理解や感情移入がしにくい」ことが挙げられました。
成績に関して
報告によると、小学校ではデジタル教科書を活用した方が成績が高かったが、中学校の国語と英語は差はなく、社会では逆に成績が低かったそうです。読解力のテストにおいては、「本を紙で読む方が多い」生徒の方が「デジタルで読むことが多い」生徒よりも点数が高いのです。
また、国際教育到達度評価学会(本部・アムステルダム)は、世界の58か国・地域の小学校4年生と39か国・地域の中学2年生を対象に算数・数学・理科の学力を測る「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」の2019年の結果を発表しました。その結果、日本は中学2年生の数学で過去最高得点となるなど、高い水準を維持しています。小学4年生で算数が世界5位、理科が世界4位、中学2年生で数学が世界4位、理科が世界3位です。すばらしいですね。「脱ゆとり教育」が成功しているようです。
しかし、残念な結果もあります。79か国・地域を対象に行った国際学習到達度調査によると、日本の子供の2人に1人は、「デジタル機器でほぼ毎日ゲームをしている」という調査結果が出ています!(1日に何時間というデータはなし)2位のギリシャ、イタリアが3人に1人の割合なので、ぶっちぎりの1位です。これは健康面にも悪影響があり、特に視力ですね、昔から言われていますが 2019年の調査で裸眼視力が1未満の割合が小学生で35%、中学生で57%で過去最悪だそうです。私もメガネをかけているのですが、視力はいい方がいいです。
また、インターネットの利用のアンケートでは、1日に2時間未満の利用が45%、2~4時間の利用が30%、4~6時間の利用が10%との回答があったそうです。
デジタル教科書の話から逸れましたが、デジタル教科書は効率が悪いと判明している上で、家ではインターネットを利用し、ゲームもするという現代っ子たち。まだまだ伸びしろはありますね。日本の課題は、学力を国際競争力に生かすことだと思います。アメリカではGAFAが牽引していますが、日本からもそういった逸材が出てくることを願っています。
戸塚の自学自習塾 Mr.N塾 中野